Edge Componentsを使用しているのですが、サービスアドレス(クラスターアドレス)が付加されないという問題が発生しました。

前任者からの引き継ぎ時に、たまにサービスアドレスが付加されないことがあるから、手動で追加してねと言われていました。アプリケーションサーバーの再起動は頻繁に行っているのですが、Edgeサーバーの再起動はシステムリリース後ほとんど行われていないため、あまり問題にはなっていませんでした。

dscontrolコマンドでEdge Componentsを起動中にgoActiveというスクリプトが実行されます(Edge Componentsのbinディレクトリに作成するファイルです)。このスクリプト内ではipconfigコマンドを実行して、サービスアドレスを新たに追加する様になっています(Windowsではnetshコマンドで)。このipconfigコマンドは/sbinディレクトリに配置されており、通常このディレクトリにパスの通っていない一般ユーザーは実行する事が出来ません。

オペレーターに作業手続きを全て引き継いでいますが、Edge Componentsを起動するシェルではsudoでdscontrolコマンドを実行しています。rootはもちろん/sbinディレクトリにパスが通っているのですが、sudoコマンドではパスが引き継がれない事を知らなかった為にこのような問題が発生しました(どのバージョンからかは定かではありませんが、"-i"オプションをつける事によって、sudoで遷移するユーザーのパスを引き継ぐ事が出来ます)。

sudoコマンドのバージョンが低い為"-i"オプションを使うのではなく、シェルの中に"export PATH=$PATH:/sbin"と書き加える事で解決する事になりました。

Edge Components v6.0.2での事象です。
「Load Balancer 管理ガイド バージョン6.1」の「第5章 クイック・スタート構成 - Dispatcher コンポーネントの構成 - コマンド行による構成」に『AIX、HP-UX、Linux、またはSolaris システムの場合は、dsserver コマンドをroot ユーザーとして実行します。』とあるので、ここで/sbinにもパスを通しておくようにという事を暗に意味していたのかもしれません。

類似事象として、v7.0でもパスが通っていない為にEdge Componentsを起動できない事があります。こちらも/sbinディレクトリへのパスが通っている必要があるもので、Edge Components起動中(dscontrol executor start)にException(java.util.NoSuchElementException)が出力されます。
先日、"IBM WebSphere Application Server, Network Deployment V6.1, Core Administration"の試験を受け、合格しました。

現在、WASの最新バージョンはv7.0ですが、v7.0の試験はまだ英語のみの提供なので日本語で受けられる最新バージョンであるv6.1の試験を受けてきました。

職場では一応管理者ということもあり(v6.0)、普段から触っているのでそれにプラスして普段余り読んでいないRedbookを読み込んで試験に挑みました。

普段から触っているとはいえ、アプリケーション側の経験はほとんどなく、「アプリケーションのアセンブリーとデプロイ」のセクションは惨憺たる結果でした。

全体の結果は66%でした。

コンピューターで受ける試験はいつも7割を切る正答率です。基礎から実践までの問題が幅広く出されているのだと実感させられます。現場は保守フェーズなのでなかなか広い実践知識が身につきません。

せっかくIBM製品を自由に使える権利を持っているので様々なパターンの操作法等を学ばなければなと思います。近いうちにv7.0の試験も日本語化されるでしょうから、それに向けて勉強を進めたいと思います。
システム・ガイドIBMサーバーのスペック表と、装着可能なオプション類の構成ガイドです。導入機器見積の際にとても役に立ちます。