「Hyper-Vの構築~その五 仮想マシンのインストール(Red Hat Enterprise Linux 5.4)」でLinux IC (統合コンポーネント)v2.0をインストールしました。

しかし、2010年7月にLinux Integration Services v2.1がリリースされています。対応しているLinuxゲストOSは下記の6つです。

Linux Distributions (4コア)
SUSE Linux Enterprise Server 10 with Service Pack 3 (x86 Editionまたはx64 Edition)
SUSE Linux Enterprise Server 11 (x86 Editionまたはx64 Edition)
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.2、5.3、5.4および5.5 (x86 Editionまたはx64 Edition)

さらに、v2.1ではインストール方法が変更されています。

注意点は下記の二点です。
・v2.1をインストールするには対象Linux OS上の"/usr/src/kernels/2.6.18-155.el5-i686"にカーネルがインストールされている必要があります。

・Software Developmentパッケージがインストールされている必要があります。

それではインストールしていきますが、新規インストールも旧バージョンからのアップグレードも手順は全く同じになります。ここではアップグレードした際のイメージを載せておきます。

まずはCDをマウントし、中身をすべて"/opt"以下の任意のディレクトリにコピーします(MSのドキュメントでは"/opt/linux_ic_v21_rtm2となっています)。


コピーしたらそのディレクトリへ移動し、"make"コマンドを実行します。


"make"が完了したら"make install"でインストールします。




インストールが完了したらLinuxを再起動します。

再起動後にsshで接続した図ですが、前回のログイン時刻と現在時刻が大きくずれています。これは、v2.1で追加されたホストOSとの時刻同期が動いているためです。インストールから1週間で3時間ほどずれています。


サーバーマネージャーで確認をすると、ステータスのところで「ハートビート」が「OK」になっています。Linux ICをインストールする前は「OFF」となっていました。


また、サーバーマネージャーからOSのシャットダウンをすることもできます。






これもv2.1からの新機能です。サポートLinuxゲストOSでも書いてありますが、複数コアのサポート等もv2.1から追加されています。詳細についてはMicrosoftのドキュメントを参照してください。

Linux Integration Services v2.1 for Windows Server 2008 Hyper-V R2