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August 2010 の投稿一覧です。
カテゴリー: OSについて
投稿者: shinichi
「Hyper-Vの構築~その三 仮想マシンのインストール(Windows XP)」「Hyper-Vの構築~その四 仮想マシンのインストール(Windows 7)」の二回にわたってゲストOSとしてWindows OSをインストールしましたが、今回はLinuxをインストールしてみます。

Linux Integration Services v2.0で対応していたLinuxゲストOSは下記の5つです(現在はv2.1がリリースされています)。

Linux Distributions (1コア)
SUSE Linux Enterprise Server 10 with Service Pack 2 (x86 Editionまたはx64 Edition)
SUSE Linux Enterprise Server 11 (x86 Editionまたはx64 Edition)
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.2、5.3および5.4 (x86 Editionまたはx64 Edition)

今回はまずRed Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.4をインストールします。

Hyper-VでLinuxを稼働するためにはLinux IC (統合コンポーネント)をOSインストール後に導入する必要がありますので、あらかじめMicrosoftからダウンロードし、展開しておきます。

LinuxのインストールもWindowsと全く同じです。

インストール後にネットワークを確認すると、ネットワークアダプターが認識されていません。


Linux IC (統合コンポーネント)をインストールしますので、メディア -> DVDドライブ -> ディスクの挿入を選んで解凍したLinux IC (統合コンポーネント)のLinuxIC v2.iso(現時点)を指定します。




ディスクを挿入すると、最近のLinuxディストリビューションは自動的にマウントしてくれます。

コマンドラインからCDのマウント場所に移動(cd /media/CDROM)し"./setup.pl drivers"とコマンドを実行するとLinux ICのインストールが開始されます。






Linux ICのインストールが終了してからネットワークを確認すると、"seth0"というアダプターが認識されています。これで外部との通信ができるようになります。


リモートデスクトップでサーバーにログインし、Linuxの仮想マシンに接続してウィンドウをクリックすると、メッセージが表示されてしまいます。要調査です。


ただ、LinuxもWindowsの様にリモートデスクトップで接続することもできますし、teratermなどからSSHで接続することができますのでそれほど問題にはなることはないと思います。

次はv2.1での確認をしたいと思います。
カテゴリー: OSについて
投稿者: shinichi
前回、Hyper-Vの構築~その三 仮想マシンのインストール(XP)でHyper-Vの仮想マシンにWindows XPをインストールしましたが、今回はWindows 7をインストールしたいと思います。

が、仮想マシンを作成してからOSをインストールするところまで全行程でXPの時と全く同じになります。

では、なにが違うかというと、統合サービスがすでに組み込まれているところです。つまり、インストールしただけですでに物理 <-> 仮想マシン間でのマウス移動ができるわけです。







統合サービスは何もマウス移動が楽になるだけの機能ではないのでしっかりと調べたいと思います。
カテゴリー: OSについて
投稿者: shinichi
Hyper-Vの構築~その二 ネットワーク設定でHyper-Vサーバーとしての体制が整ったので、仮想マシンをインストールしていこうと思います。

まずは今もなお支持され続けているWindows XPをインストールします。

Hyper-Vマネージャーを起動し右ペインの新規 -> 仮想マシンをクリックします。



「仮想マシンの新規作成ウィザード」が開きます。最初の画面は注意事項なので、『今後、このメッセージを表示しない』にチェックを入れてしまって問題ありません。


「名前と場所の指定」では作成する仮想マシンの名前と、保存場所を指定します。名前は必ず指定する項目ですが、保存場所は任意項目となっています。デフォルトは"C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Hyper-V\"と、Hyper-Vのデータフォルダ内に保存されます。


「メモリの割り当て」では作成する仮想マシンに割り当てるメモリをMBで指定します。搭載している物理メモリ量が最大サイズのようです


「ネットワークの構成」では外部ネットワークと接続するか内部ネットワークのみにするかを選択します。今回は前回作成した外部ネットワークを指定します。


「仮想ハードディスクの接続」では三つのオプションがあります。
一つ目はハードディスクを今回新規作成する物で、名前・場所・サイズを指定します。
二つ目は既存のハードディスクを使用する場合。別のマシンで動かしていた物を別のサーバーで使用する際等に使います。
三つ目はとりあえず仮想マシン情報を作成しておく場合です。


「インストールオプション」ですが、仮想マシンへのOSのインストール方法について指定します。
一つ目は一旦仮想マシンの作成を終えて、今まで物理マシンにしていたようにインストールする方法です。
二つ目三つ目はインストールする際に使用するディスクを指定しておく方法です。仮想マシンを作成し終え、起動すると自動的にディスクが読み込まれます。
四つ目は確認していませんが、おそらくディスクを設定しておく場合と同じなのではないかと思います。


最後に「仮想マシンの新規作成ウィザードの完了」で指定した設定を確認します。


仮想マシンができあがると、Hyper-Vマネージャの中央ペインに作成した仮想マシンが表示されます。


右ペインの設定、もしくは右クリック -> 設定を開き、インストールに使用するディスクを指定します。今回はisoイメージを使用するのでIDEコントローラー1 -> DVDドライブのメディアでイメージファイルを指定します。




< OK >をクリックします。

Hyper-Vマネージャに戻ったら、右ペインの接続、もしくは右クリック -> 接続を開き、仮想マシンに接続します。


接続しただけでは仮想マシンは動いていませんので、電源ボタンをクリックして仮想マシンを起動します。
接続 -> 起動でも起動 -> 接続でも問題ありません。


仮想マシン接続ウィンドウでXPのインストールが始まります。
インストールが終了すると、Windows XPにログインしている状態が現れます。

Windows XPをインストールした直後は物理マシンと仮想マシン間でマウスを行き来させることができません。一度仮想マシンウィンドウの中でクリックすると、ウィンドウ枠外にそのまま移動することができません。仮想マシンでの作業を終えて物理マシンへ移動したい場合には、ウィンドウ下部に表示されているとおり「Ctrl + Alt + ←」を使います。


ただ、これでは不便なのでMicrosoftから標準で提供されている「統合サービス」をインストールします。


メニューから操作 -> 統合サービスセットアップディスクの挿入をクリックします。仮想マシンにこのディスクを認識させると自動的にサービスのインストールが始まります。インストールが終了すると再起動を促すポップアップが表示されるので再起動します。


再起動後は物理 <-> 仮想マシン間でのマウス移動が自由にできることがわかると思います。